こんばんは!
動画で応援するPersonaliTV、映像ディレクターの佐藤安南です。
今日は2月24日。
ちょうど1年前、ロシアのウクライナ侵攻が始まった日です。
あのときは、遅くても夏には、何とか停戦するのではと期待していたのですが、
状況は悪化するばかりで、和平には程遠い状況です。
それに加えて、先日のトルコ・シリア国境での大地震。
コロナ流行はようやく収まって来ましたが、
まだまだ、世界の安寧には、程遠い状況だと思います。
日頃は、どーでもいいことを話して、バカ笑いに興じているアホな私ではありますが、
それでも、今、こうしている瞬間にも、世界のどこかで、誰かが苦しんでいると考えると、
胸が締め付けられるように、つらくなります。
自分ひとりに何ができるのか…と絶望的な気持ちになりますが、
自分ひとりでも、何かできることを探していきたい、
生きている、生かされているからこそ、
世の中のためになることを、少しでも考えて行きたい、
そう思います。
のっけから、ちょっとしんみりしてしまいましたが…
でも、このブログを読んでくださっているあなたも、
ご自身のお仕事や活動を通じて、
世界の平和に貢献しようとする仲間だと私は信じていますので、
真面目に書かせてもらいました^^
ではでは、さっそく今日のお題にまいりましょう。
【AIがあれば、もう動画を学ばなくてもいい?】です。
前々回まで、動画の「身だしなみ」についてお伝えしていましたが…
今回は、いま話題沸騰のAI「Chat GPT」について、
つれづれなるままに、考えてみたいと思います。
■「Chat GPT」登場の衝撃…
すでにご存知ですよね、Chat GPT。
アメリカのOpneAI社が昨年生み出した、
AIによる対話型の検索システムです。
知らないよ〜という場合には、
以下のサイトが参考になるので、お読みくださいね^^
【ChatGPTとは?始め方や使い方、料金も紹介】
https://www.gizmodo.jp/2023/01/chat-gpt-openai-ai-finance-ai-everything-we-know.html
ザックリ言うと、
質問をすると、AIがいろいろ調べて、メチャ自然に答えを返してくれる、
そういうサービスです。
いや、それなら、ネット検索と同じじゃないの?
いえいえ、それが違うんですよ。
まるで人間と対話しているように、かなり自然に答えてくれるだけでなく、
なんと、
詩やエッセイ、小説、そして映画の脚本なんかまでも
作ってくれるというんです!!!
■AIが小説も脚本も書いてしまう!?
で、さっそく事件が起きましたよ。
【「AIが書いた盗作」の投稿が爆増しSF雑誌が新作募集を打ち切り】
https://gigazine.net/news/20230222-ai-sf-plagiarism/
アメリカのSF小説雑誌が、
あまりにもAIによる盗作が増えたので、募集を打ち切ったというのですよね。
何でも、
「Chat GPTを使って小説を書き、一攫千金をしよう〜」とか
煽っているインフルエンサーがいるらしく、
この雑誌以外にも、AIが書いたと思われる投稿が増えているそうですね。
また、少し前のニュースでは、
大学のレポートで、
「出来がいいけれど似たような答案」がたくさん集まったという話もありました。
学生さんたちの多くがChat GPTを使っていたので、
みんな、似たような答案になっちゃったんですよね。
■なんと、動画の構成を書くサービスも登場!
もしかして、これって、
映画の脚本とか、動画の構成にも使われ始めているんじゃ…?
そう思って調べてみたら…
さっそく、出てました(>_<)
「Chat GPTを使ってシナリオを作ります」
そんなサービスが、
お仕事代行サービスの「ランサーズ」に登場してましたよ。
いやはや、ビックリですよね〜。
■ 動画の構成、本当にAIに「すべて」任せられる?
実は、つい最近、
講座の受講生さんから、質問されたことがあるんですよね。
「Chat GPT、すごいですよね!」
「これがあれば、動画の構成も、楽に書けるのでは?」
私、即座に答えましたよ。
「ムリです!」
はい、
何度質問されても、同じように答えると思います。
動画について、何も知らない人が、
AIを使って、動画の構成を、上手に書けるようになるか?
ムリです。
なぜかというと…
あくまでも、AIは、
こちらの「質問」に対して答えを出してくるだけだから。
つまり、
何を、どのように質問すればいいのか、
そして、返ってきた答えをどのように判断するのか、
「質問力」と「判断力」が求められるからです。
その分野について何も知らない”シロウト”さんと、
詳しい知識を持っているエキスパートの人では、
質問内容に差が出てくるのは、容易に想像がつきますよね。
実際に、Chat GPTを使ってみた多くの方が、
「質問の仕方がカギ!」と言っています。
要するに、使う側のスキル次第ということなんですよね。
ちょっと、思い出してみてください。
インターネットが登場したとき、
「これで学校は要らない!」とか
「すべての知識がサイバー空間に!」とか
夢のような言葉が、世界中に、飛び交いました。
でも、実際はどうでしょう?
同じようにネットを見ているはずなのに、
求めている情報をちゃんとつかめる人と、
なかなか、欲しい情報に、たどり着けない人がいますよね。。
その違いは、
「基礎知識やスキルがあるか」
コレに尽きます。
どれだけたくさん検索ワードを入力しても、
その内容が的外れなら、
AIは、的外れな答えしか、返してきません。
Chat GPTのような、
対話型の検索システムならなおのこと、
質問を入力する人間の側の、
基礎知識とスキルが、大きく問われることになるんですよね。
読み書きのできない赤ちゃんには、パソコンは、使えませんよね?
極端な例えですが、それと、同じことです。
■「使う側」になるか「使われる側」になるか
では、私が、まったくAIに興味が無いかというと…
実はその逆です^^
番組の取材とか、動画の構成作りとかに、
メッチャ、役に立つんじゃないかなあと、ワクワクしています。
「道具の一つ」として、便利なものができたなあという感覚ですね。
取材の資料を集めたいとき、
表現に迷ったとき、
欲しいデータを揃えてくれて、選択肢を増やしてくれる、
とてもよいアシスタントになってくれるんじゃないかと、
今から、期待しています。
でもそれは、あくまでも、「動画の分野」での話。
私の専門外、
例えば医学方面とか、コンピュータのプログラムとか
そういう方面では、まったく使えませんよ。
要するに、
「自分の詳しい分野では使える」ということなんです。
このChat GPTに限らず、様々なAIが、
これから私たちの生活に大きな影響を及ぼしてくるだろうと思います。
そこで問われるのは、
「使う側になるのか、使われる側になるのか」と
いうこと。
そして、「AIを使いこなす」側になれるカギは、
基本的な知識やスキルが、身についているかどうか。
AIで楽をするのは、全然OK!
私も、AIを使って、楽に仕事したいです。
でも、
楽ができるようになるためには、
ベースが整っていることが大前提です。
そして、
自分が楽になることだけではなく、
やはり、
お客様にとっての「楽」を常に、考えていきたいですよね。
今日は、つれづれと思うところを書きました。
まあ、たまにはこんな回もあるということで…
ではでは、また!