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個人事業主・起業家の皆さんを動画で応援する

《保存版》面倒だけど知っておきたい、マイクのケーブル

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《保存版》面倒だけど知っておきたい、マイクのケーブル

こんばんは!
個人事業主/起業家の皆さんを
動画で応援するPersonaliTV、
映像ディレクターの佐藤安南です。

もう、値上がり続きで
本当にショックを受けてます…

昨日、いきなり、
Adobe(アドビ)からメールが来ましてね。

あ、ご存知かもしれませんが、
Adobeって、
画像加工ソフトのPhotoshopとか
動画編集ソフトのPremire Proとか
作ってる会社なんですが、

「12月1日から値上げします」

唐突な値上げ通告ですよ!
しかも、月額6,480円から、
7,780円と、1,300円もの値上げ!!!

さらに、10月から、
郵便料金もシレッと上がってたことに
つい最近気付き…
レターパックライトが370円から430円、
郵便は84円だったのが110円ですと!?

円安のせいで、
StreamYardだのClaudeだのmmhmmだの、
海外企業のサブスク料金が
軒並み高くなってきてるというのに…

本当に、あらゆるモノが次々と値上げして、
本当に本当に、困りますよ。

「Canvaがあるから、
 Photoshopのサブスクを止めた」
そういう方もいらっしゃるみたいですね。

新しい技術、サービスが
どんどん生まれてくるのは喜ばしいことですけど、
その技術の進歩を、心配なく味わえるように、
ホント、景気対策、どうにかしてほしいです(>_<)

さてさて、愚痴っぽくなってしまいましたが、
気を取り直しまして、
今日のお題にまいりましょう。

【面倒だけど知っておきたい、マイクのケーブル】です。

前回・11/12の配信では、
マイクの接続にもよく使われる
「USBケーブル」の種類について
詳しくお伝えしましたが、
(前回までのバックナンバーはこちらからどうぞ↓)
https://abizmail.biz/brd/BackNumber.htm?acc=personalitv&bid=3

今回は、USBケーブル以外の、
一般的なマイクのケーブル
(接続部のプラグの違い)について
説明をしたいと思います。

いや~、ようやく、
このお話ができます!

本当は、ずっと前から、
マイクをつなぐケーブルの種類について
キッチリ説明をしたいなあと
思っていたんですが…

マイクの話、そしてケーブルの話って、
かなり面倒くさいんですよねえ~。

あなたがオーディオマニアだったり
機材大好き人間だったりするなら
話は別ですが、

「とりあえず、仕事で動画を使いたい!」
こういう目的を持っているあなたには、
専門的な説明をしても、
お役に立ちませんのでねえ。

で、どこまで詳しくするのか、
どこを省略すべきなのか、
あれこれ考えあぐねていたら、
だいぶ時間が経ってしまいまして。

ともかく、今回は、
「これだけ知っておけば大丈夫」という
内容をお伝えします
ので、
しっかり覚えてくださいね!

■線が3本なのに「4極」とは??お馴染みの「ミニプラグ」

はい、まずご紹介するのは、
あなたも、よくご存知のコチラ。
「ミニプラグ」または「イヤホンプラグ」といいます。
4極3.5mmミニプラグと3極3.5mmミニプラグ

iPhoneやパソコンに挿して使う、
イヤホンマイクのケーブルですよね。

ピンマイクや、
ポータブルスピーカーなんかにも
使われていると思います。

で、写真をよく見てほしいのですが…

ここで写っている左側は
3本線が入っている
「4極3.5mmミニプラグ」。

右側は、2本線が入っている
「3極3.5mmミニプラグ」と言います。

3.5mmというのは、プラグの幅のこと。
違う幅のプラグもあるんですけど、
一番流通しているのが、この3.5mmです。

でも、ちょっと待った!!!

3本線が入ってるのに、
「4極」とは、どういうこと?
そもそも「極」って、何ぞや???

■「極」とは、信号を送る回路・接点のこと!

では、こちらの写真をご覧ください。
音声用ミニプラグ・4極と3極の違いを比べた様子

もしあなたが
有線のイヤホンマイクをお持ちなら、
プラグの部分を、よーく見てください。
それが、「4極プラグ」です。

「4極」というプラグには、
金属部分が、4つありますよね。

尖ったほうを上にして、順に、

・左側音声
・右側音声
・グランド(ノイズ抑制のために使われる回線)
・マイク

こういう役割を担わされてます。

つまり「極」とは、
「信号を送る回路・接点」のこと。

そして、「4極」とは、
「4種類の信号を送れる」という
意味なんです!!!

4つの金属の間にある3本線は、
異なる電気信号が混ざらないようにする
絶縁体。

だから、
「3本でも4極」
なんですよ~。

「3極ミニプラグ」のほうは、

・左側音声
・右側音声
・グランド(ノイズ抑制のために使われる回線)

こういう順番で、
信号を送るようになってます。
線(絶縁体)は、2本です。

ミニプラグ接続のマイクやイヤホンマイク、
そのメリットは、
接続できる機器が、とっても豊富なこと。

パソコンやスマホに、
直接つなげられるのは、
本当に素晴らしいことですよ。

「え、そんなの当たり前じゃない?」
あなたは、
そう思うかもしれませんが…

ミニプラグのマイクやイヤホンマイクを
直接パソコンやスマホに挿せるのは、
パソコンやスマホの側で、
ちゃんと処理をしてくれるようになっているから。

後の説明で分かると思いますが、
他のプラグを使ったマイクは、
直接、パソコンには挿せませんからね!
本当に、スゴいことなんですよ。

■ミニプラグは、ややこしい!注意点が2つあります

iPhoneやパソコンだけでなく、
デジカメへの音声入力などにも
良く使われている、このミニプラグ。

最近はBluetooth接続が全盛ですが、
今でも、有線イヤホンマイクを
使ってる方も多いですよね。

でも、このミニプラグ、
ちょっと、ややこしいことが2つ、あるんです。

*ややこしいこと・その1
《「4極」のプラグに、違う規格がある》

もう一度、写真を見てほしいんですが…
音声用ミニプラグ・4極と3極の違いを比べた様子

・左側音声
・右側音声
・グランド(ノイズ抑制のために使われる回線)
・マイク

上から順に、こう並んでいると
説明しましたよね。

ところが、
ヨーロッパなどで作られている
4極ミニプラグでは、

・左側音声
・右側音声
・マイク
・グランド(ノイズ抑制のために使われる回線)

マイクとグランドの順番が
逆になってるモノも
あるんです!!!

日本で流通しているのは、
写真で説明しているようなタイプです。

ですので、もし、
あなたが
ミニプラグ接続のイヤホンマイクや
ピンマイクなどを買いたいと思ったら、

必ず「iPhone用」と
書いてあるモノを、選んでくださいね!

*ややこしいこと・その2
《iPhone用「変換アダプター」で、マイクが使えないモノがある!》

はい、これが一番多いトラブルです。

ご説明したように、
マイクとイヤホン、両方使うためには、
「4極」のプラグである必要があります。

つまり、マイクの音声信号を
伝える回路があるプラグですよね。

でも…

iPhoneやiPadに、外部マイクを付けるためには、
USBやLightningを、ミニプラグが挿せるようにする
「アダプター」を付けなきゃいけませんよね。

実はこの、アダプターが曲者でしてね。

買ってみたら、マイクの音が入らない!
音は聞こえるけど、通話ができない!

こんなことが、結構あるんです。

これ、買う時に、
「通話可」「マイク可」と
書いてあることを、確認しなかったから。

つまり、変換アダプターの中には、
マイク信号を受け付けない、
イヤホンの音声しか出してくれない
安いパチモンも、たくさんあるんですよ…。

何を隠そう、この私が、
何度もダマされました(>_<)

これって、
受ける側(アダプター)が、
「3極」タイプしか受け付けないように
なってるってこと。

でも、差し込む穴の中は
外からじゃ、分からないんですよねえ…。

なので、iPhoneとマイクをつなぐ
アダプターを買うときには、
必ず、必ず、
「通話可」「マイク使用可」と
書いてあるモノを、選んでくださいね。

例えば、こんなヤツです。

エレコムの、Lightningと4極ミニプラグを変換するアダプタ
https://amzn.to/40OQw0O

Type-C変換するなら、UGREENのこれかな。
https://amzn.to/4fs6aDH

たいていの場合、「通話可」のアダプタで、
1,000円以下のモノは、ありません!!!
「コレ安い!」と、慌てて飛びつかないように!!!
(かつての私です・恥)

■ミニがあるなら、ビッグもあるの?はい、あるんです。フォーンプラグ(標準プラグ)

先ほどご紹介したのは「ミニプラグ」でした。

ミニがあるなら、
ビッグもあるんじゃ?

はい、あるんです。

「ビッグ」とは言いませんが…
それが、「フォーンプラグ」または「標準プラグ」です。
標準プラグ・3極と2極

ね?
ミニプラグよりも大きいでしょ?

そして、
「3極」とか「2極」とか
書いてあるように、
構造は、ミニプラグと、ほぼ同じです。

というよりも、
先にこの「フォーンプラグ」が出来て、
その後に「ミニプラグ」が
出来たんですけどね。

あなたも、
どこかで見たことが、あるのでは?

「フォーンプラグ」という名前は、
その昔、電話交換手が使っていたことに
由来するらしいですよ。

写真で「3極」と書いてあるのは、
別名「TRSフォーンプラグ」と言って、
3種類の信号をやり取りします。
大抵の場合は、
左側音声、右側音声、グランドですね。

「2極」のほうは、
音声とグランド。
つまり、「モノラル」音声を伝えると
いうことです。

ヘッドフォンとか、カラオケマイクとか、
セミナー会場にある音声機器のケーブルとか、
よく抜き挿しをする機器に使われます。

私も、ライブ配信サポートのときなど、
10m、15mの標準フォーンプラグのケーブルを
持って行きますよ。

で…..、

残念ながら、
この標準プラグが付いたマイクを、
直接、デジカメなどにつなぐことは、
出来ません。

ただ、裏ワザもあります^^

ミニプラグに、
変換してやれば、いいんです!!

例えば、こんなものを使うと、
挿せるようになりますよ。
https://amzn.to/3UV4udt

ただ、フォーンプラグに
「4極」はないので、
スマホやパソコンに直接つなぐのは、
現実的では、ないかもですね…。

■懐かしい!昔、テレビの後ろにいっぱいついてたアレ…ピンプラグ

さらに、ちょっと懐かしい、
こんなケーブルのプラグも紹介しておきましょう。
RCAプラグ

「RCAプラグ」、または「ピンプラグ」って言います。

昔、テレビとビデオデッキ、
DVDプレーヤーをつなぐときに、
使ってませんでしたか?
懐かしい~。

この、赤・白に加えて、
映像信号を伝える黄色のピンプラグ、
3つ一緒に、
テレビとデッキをつないでました。

最近は、HDMIケーブルが
映像と音声を一緒に伝えるようになったので、
どんどん姿を消しちゃってるんですが、

たまーに、一部の機器で、
使われることがあります。
私も、ある機器を接続するために、
日常的に、コレを使ってますね。

で、このRCAケーブルも、
直接、パソコンやマイクにつなぐことは
できません。

もちろん!
3極ミニプラグに変換するアダプターが
ありますのでね。
つなごうと思えば、つなげますよ。
https://amzn.to/40MqOtw

でも、あなたが
使う可能性があるかというと、
微妙だなあ…。

■プロ御用達!でももしかすると、あなたも将来遭遇するかも…XLRケーブル

そして、最後にご紹介するのが、
プロ御用達の、XLRケーブル。
別名、キャノンケーブルです。

XLRプラグ

あなたは、見たことありますか?

私が仕事している映像業界では
「キャノン」と呼ばれる、
お馴染みのケーブルです。

ちなみに、「キャノン」というのは、
あのカメラの会社とは別の会社で、
その別会社の「キャノン」が開発したケーブルだから
そう呼ばれてるんだそうですよ。

「メス」のほうには、ガッチリ強力なツメ、
「オス」のほうには、ツメを受ける穴がついてましてね、
一度挿し込んだら、なかなか外れません。

また、信号の送り方が、
他のケーブルと違って安定しているので、
長い距離でも音がクリアに届きますし、
音質が、とってもいいんですね。

ですので、プロの現場では、
この「XLRケーブル」、通称キャノンケーブルが
とーっても、良く使われるんです。

で、このプロ御用達のケーブル。

なぜ、あなたが
将来遭遇するかもしれないかというと…

いわゆる「コンデンサーマイク」と言われる、
音質の良い、ちょっと高価なマイクって、
結構、この「XLRケーブル」で
つなぐことが、多いんですよ!!!

私が、日頃使っているマイクも、
このコンデンサーマイク。
XLRケーブルでつないでいます。
コンデンサーマイクをXLRケーブルでミキサーに接続している様子

で、お気づきだと思いますが…

XLRケーブルも、残念ながら、
直接、パソコンには、つなげません!!!

もちろん、
変換アダプターを使えば、
つなぐことは可能です。
私も持ってますけどね。

ただ、XLRケーブルで
接続するようなマイクを使うくらい
音にこだわるくらいまでに
あなたのスキルが
上がってきたのなら、

そのときには、
私が使っているような
「オーディオインターフェース」を
一緒に購入されると、いいですね。

■ちょっと面倒だけど、しばらくは避けられない、様々な規格

前回、USBケーブルを紹介したときも
そうでしたが、

今回ご紹介した音声ケーブル、
そしてその接続部のプラグも、
本当に、様々な種類があって、

メチャクチャ、面倒ですよね!!!

私、今でこそ、こんな風に、
穏やかに説明をしておりますが、

10年以上前、
PersonaliTVとして「起業」したときは、
音声ケーブルの違いが全く分からず、
毎日ギャーギャーと叫びまくってました。

だってね、プロの世界は、
完全に分業化されてますから、
音声ケーブルの違いなんて知らなくても
仕事できるんですよ…

それはともかく。

新しい技術が開発されれば、
それに対応して、
周辺の機材も、どんどん新しくなります。

そして、
古い機材と新しい機材をつなぐために、
必要なものが「ケーブル」、そして「アダプター」。

ぜーんぶ、1つの規格に統一されれば
どんなに楽なことか…

恐らく、いずれは、
そういう時代が、来るかもしれません。

でも、あいにく、今はまだまだ過渡期。

そして、特に「音声」は、
電気信号を、複雑に、繊細に変換・合成して
作られているモノなんですよね。

なので、様々な機材によって、
それにふさわしいケーブルが
必要になってくる
というワケです。

全部覚える必要は、
まったくありませんよ。

ただ、もしあなたが、
将来ちょっと音にこだわりたいなあと
思ったとき、

見慣れないケーブルやプラグを見かけたら、
「あっ、あのことか!」と
思い出していただくための
参考にしてもらえると、嬉しく思います^^

次回は、現在私が勉強真っ最中の、
Zoomのお話しをしようかと思ってます。
本当に、zoomって、どんどん変わってますよ~

ではでは、また!!!

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