「クロマキー」の色が、青や緑である理由とは

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約4分

こんにちは!

個人事業主/起業家の皆さんを動画で応援する、

PersonaliTV®映像ディレクターの佐藤安南です。

 

昨日、テレビ局で番組の編集をしていたら、

「イスラム国が日本人を人質にしている動画が流れている」というニュースが、

耳に入ってきました‥

 

またしても、動画がこんなことに使われるとは。

残念でなりません。

 

人質になったとされている方のお一人、後藤健二さんは、

フリーのビデオジャーナリストとして活躍されている方です。

私は、後藤さんとは直接の面識はありませんが、

そのご活躍は、映像業界で働く者の一人として、存じ上げておりました。

とにかく、ご無事でいることを祈るばかりです。

 

さておき、この問題の動画、

「合成なのでは?」という推測が飛び交っています。

 

合成、つまり「クロマキー合成」というものです。

 

ご存知だとは思いますが、背景を緑とか青とかの単色にして、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その色のところに、他の映像をはめ込むものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、この「クロマキー合成」、

なぜ青や緑の色が使われるか、ご存知ですか?

 

ちょっとだけ、美術の授業を思い出してください。

「色相環」って、ご存知ですよね。

色が少しずつ変わっていって、また元に戻ってくるというコレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この色相環の、ちょうど反対側にある色のことを「補色」といいます。

色合いとして、正反対だということですね。

で、「クロマキー」合成で使われている、

青や緑の反対側の色/補色は何色かというと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、図の中にキャプションを書いちゃいました(笑)

 

そうなんです。

肌の色と反対の色だからなんですね。

 

肌の色がちゃんと残るように、反対の色味を背景に使うんです。

 

でも、黄色は分かるけど、ピンクの肌色の人なんて、いるの?

 

そう思われたアナタ。

ヨーロッパ系の人の肌は、ピンクがかってますよね。

 

ここで示した「色相環」は、あくまでも鮮やかな色の環。

白っぽい色だと考えて見れば、

黄色みの肌、ピンクがかった肌、両方ありますよね。

 

欧米ではほとんど緑色でクロマキー合成をするので、

最近は日本でも、緑の背景が多くなってますが…

 

日本で、東洋人(黄色みがかった肌の人)を撮影する場合は、

本当は、「青い色」でクロマキーの背景を作ったほうが、

キレイに合成できるんですよね〜。

 

ちょっとした編集ソフトと、

100円ショップのシャワーカーテンがあれば、

皆さんも、簡単に「クロマキー合成」ができちゃいますよ。

 

詳しいテクニックを知りたいという方は、ぜひ「本気で動画研究会」にご参加くださいね^^

グループコンサルティング「本気で動画研究会」

ではでは、また!!!

 

 

 

 

 

 

 

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