こんにちは!
個人事業主/起業家の皆さんを動画で応援するPersonaliTV、映像ディレクターの佐藤安南です。
今日は珍しく、午前中の配信です。
本当は、昨日配信する予定だったのですが、ちょうど番組の編集が始まり、帰宅が遅かったものですから…
このメルマガを書き上げたら、再び、番組編集の続きに取りかかります。
編集…とはいっても、今やっているNHKの番組の場合、
私が、自分で編集の機械(パソコンですが)に触ることは、ほとんどありません。
テレビや映画の世界には、ちゃんと、編集専門の人がいるんですね。
最近は、私のようなディレクターが、自分で編集をすることも増えましたが、
やはり、編集専門の人に任せると、作業が早く、クオリティも高くなります。
それに、何より、私は、構成(シナリオ)書きや、スタジオセットの発注、
その他もろもろの準備に専念することができて、とても効率がいいんですね。
テレビの世界って、本当に、たくさんの人の分業でなりたっているんです…
それはさておき。
ご存知の方もいるかと思いますが、
私は、一昨年から、映像業界で働くフリーランスの女性仲間と共に、
都内の女子大で、映像講座を受け持っています。
何と今年は、あの津田塾大学で、非常勤講師を務めています(>▽<)
学びに来ている学生さんたちは、皆さん、本当に意欲的です。
先日の授業では、「構成(シナリオ)の書き方」と「編集方法」を教えました。
このとき、一緒に教えている構成作家さんが強調していたことは…
「映像は、準備が9割です!」
ほほ〜、9割ときましたか…
私はセミナーでは「7割」と言ってますが…
まあ、割合の違いは多少あるにせよ。
動画を作るためには、「準備が大事」というのは、間違いありません。
何の目的もないまま、やみくもにカメラを振り回しても、
人の目を引き付ける動画はできあがりません。
まずは、ストーリーを考える。
そして、そのストーリーに従って、素材を集め、撮影をする。
これが、動画制作の大原則、基本中の基本です。
学生さんたちにも、「まずは台本ですよ!台本を書いてから撮影!」と、
口を酸っぱくして言っています。
ですが…
昨日、編集作業をしていた私がしていたこととは…
自分が撮影した映像を見ながら、その映像を編集するための、構成台本を書くことでした。
えええ?
言ってることと、やってることが、違うじゃん!!!???
はい、まあ、そう言われれば、そうなんですが…
私を含め、映像業界の人間であれば、
ちょっとした状況説明の映像であれば、だいたい、
どういう場面を撮ればいいのか、経験で分かります。
また、おおよその狙いが分かっていれば、どういうサイズで撮っておけば、
編集しやすいか、これまた経験で、分かっているものです。
特にニュースの取材などは、いきなり出かけていって、
いきなり撮影して、編集しながら台本を書いて…ということも、非常によくあることです。
今回、私が手がけているのも、スタジオ収録のときに流す取材映像です。
何を伝えるべきか、事前の取材でわかっているので、時間の制約もあって、まず撮影をしてから、構成を書いているのですね。
でも、
これは、
あくまでも、
プロだからできること。
そして、特別な場合だから、行うことです。
普段は、やっぱり、プロであっても、「書いてから撮る」の順番です。
そこを誤解している方が、結構いるんですよね…
実は、私たちプロが一番困るのは、「素人さん」が撮影した映像を渡されて、
「これ、適当に編集してください」といわれることなんです
(この前も、そういう依頼をされて、とても困りました…)。
「プロにお任せすれば、チャッチャと上手に編集してくれますよね〜」(目をキラキラさせて、そう言われます…)
いやいやいや。
それ、無理ですから(汗)
そんな簡単にできませんから(大汗)
「素人さん」が撮った映像を編集するのって、本当に、本当に、大変なんです。
撮影が下手だから…という意味では、ないんです。
むしろ、最近の「素人さん」は、とってもいい機材をお使いですし、
プロの私なんかより、よほど上手に、キレイで、見栄えのする動画を撮影なさいます。
何が困るかというと…
「狙いが定まっていない」こと。
ただ思いつくままに撮っているので、ストーリーの作りようがないんですね。
どんなにキレイに撮られていても、何を、誰にどう伝えたいのか、
漠然として分からない動画って、編集するのが、とっても難しいんですよ。
逆のことを言えば、多少、撮影が下手であっても、何をどう伝えたいのか、
狙いがハッキリしていれば、面白い、ちゃんとした映像になるということですね。
昔、とてもお世話になった編集さんから、こんなことを言われたことがあります。
「取材内容を理解できないカメラマンが撮影するよりも、
安南さん自身が撮影するほうが、多少、ガクガクしていても、
力があって、分かりやすくて、編集しやすいですよ」
そうなんです。
ストーリーを持っている人、狙いをちゃんと持っている人が撮るから、
編集しやすく、ちゃんと見てもらえる映像になるんですよね。
…というわけで、あなたが、これから動画を作ろうと思っているのであれば…
撮る前に、何を伝えたいのか、ストーリーを、しっかり書く!
このことを、心がけてくださいね。
ではでは、また!
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