謹賀新年/2023年・動画制作の未来はどうなる?

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約7分

あけましておめでとうございます!
個人事業主/起業家の皆さんを
動画で応援するPersonaliTV、
映像ディレクターの佐藤安南です。

あなたは、
どんな元日を
迎えられましたか?

私は、
「初日の出ライブ」を
やるつもりだったのですが、

目が覚めたら
もう日の出の時刻を
過ぎてました…

ですが、
窓から差し込む陽光で
目がシャキッと冴え、

インスピレーションが
うわーっと湧いてきて、
「年頭の詩」を
一気に書き上げることが
できました。

恥ずかしながら、私、
ときどき、詩を書いてるんです。
詩でないと、
伝えられないことが
あると思うんですよね。

兎の年によせた
年賀状スタイルの詩です。

2023年は、
風水から見ると「風」の年、
そして「縁」の年とも
言われているそうですね。

風通しよく、軽やかに、
そして、様々なご縁を大切に。

2023年も、
動画に関する
ありとあらゆる話題を、
熱く熱く熱ーく、
お届けしてまいりますね。

ではでは、お待たせしました!
今年最初のお題にまいりましょう。

【2023年・動画制作の未来はどうなる?】です。

■コロナ禍で、動画需要が一気に高まった

コロナ禍にさいなまれた
この2年間のトレンドは、
何と言っても
「オンライン化」でしたね。

zoomなどのビデオ会議、
ウェビナーやライブ配信の普及、
そしてオンライン教材…

ビジネスでもプライベートでも、
あらゆる場所のリモート化を
強力に後押ししてくれたのが
動画でした。

ちょうど、コロナ禍と重なるように、
5G通信が開始。

インターネットが高速化したのも、
動画をいっそう身近に、
ポピュラーなものに
してくれました。

そして、もう一つ、
この動画の普及を
後押ししてくれたものが
あります。

それは…

AIです。

■AIが動画の可能性を広げた

身近なところで
動画のAIの威力を
感じさせてくれるのは、
あなたも
よーくご存知の、アレ。

はい、
バーチャル背景です。

ほんの数年前までは、
背景を別の画像に
合成するためには、

必ず、背後に、
青や緑のスクリーンを
配置する必要がありました。

しかし、今では、
どんなに部屋が散らかってても、
勝手に好きな写真で
バーチャル背景を作れますよね。

これ、AIのおかげなんです。

AIが、人間の輪郭を
自動的に判断して、
それ以外の部分を
別の画像に置きかえて
くれるんです。

また、最近では、
キーボードのタイプ音や
周りの雑音などを、
AIが勝手に判断して
消してくれたりします。

そして、AIは、
さらに動画のあり方を
変えようとしてるんですね。

■AIによる動画の自動生成が本格化!?

昨年の秋、
Meta(Facebook)とGoogleが、
相次いで、驚きのニュースを
発表しました。

あなたも、
ニュースなどで
お聞きになったかも
しれませんね。

それは…

AIを使って
動画を自動生成できる
ソフトを開発した、というもの。

Metaは「Make-A-Video」、
Googleは「Imagen Video」という
名前ですが、

いずれも、
短い文章を入力すると、
AIが勝手に判断して、
動画を作ってくれる、というもの。

例えば、
Metaの「Make-A-Video」では、
短い文章を入れると、
こんな動画が
勝手に作られちゃうらしく。
(画面をクリックすると、動画にジャンプします)

「自画像を描くテディベア」とか
「火星に着陸する宇宙船」とか
「ノートPCを理解しようとしているニット帽をかぶった赤ちゃんナマケモノ」(?)とか
「海で波乗りするロボット」とか。

いっぽう、
Googleの「Imagen Video」では、
こんな感じの動画が
できちゃうそうです。

「ボートの上の自転車」
(画面をクリックすると、動画にジャンプします)

「皿洗いするテディベア」
(画面をクリックすると、動画にジャンプします)

なぜMetaもGoogleも
テディベアを使うのか
不思議ですが(笑)

いずれも、
5秒前後の短い動画ですが、
ただ、文章を入れるだけで、
こんなにリアルな動画が
出来ちゃうなんて、驚きです!

今はまだ研究段階のようですが、
きっと、2023年の末ころには、
「お試し機能」が
リリースされるんじゃ
ないでしょうか?

今はまだ、短い文章で
短い1シーンの動画しか
できませんが、

いずれ、長い文章でも、
リアルな動画ができるように
なるでしょうね。

そうなると…

動画の将来は、
どうなるんでしょうか???

■撮影も編集も、要らなくなる?

これはもう、極端な話ですが、
撮影も、編集も、
ナレーションの収録も
要らなくなってしまうかも
しれません。

あなたのお顔や声は、
あらかじめデータで
読み込んでおけば
いいのですし、

メイクや洋服だって
AIで、思いのまま。
撮影場所だって、
AIがオシャレに
合成してくれます。

BGMやテロップも、
AIが勝手に選んで
「イイい感じ」に
つけてくれるでしょう。

じゃあ、もう、
わざわざ撮影や編集なんて
学ぶ必要、ないんじゃね???

ええ、ええ、
本当に、
そういう未来が
来るかもしれませんね。

■それでも、動画を学ぶ必要がある理由とは?

すべてAIがやってくれるなら、
もう、動画を作ることで
苦労しなくてもいい!

ええ、確かに、
AIに肩代わりしてもらえば、
面倒な作業は
だいぶ、楽になるでしょう。

しかし。

確実に、一つだけ、
AIに巻かせられないモノが、
あります。

それは…

誰が、何を、どう伝えるかという
ストーリー。

つまり、
「構成」です。

そう、
あなたが、
どういう世界観で、
誰に向けて、
どういう内容を
伝えたいのか。

AIに動画を作らせるための
ストーリー=「構成」が無ければ、
動画は、出来ないんですよね。

何をどう伝えたいのか、
そのあなたの想い、

そして、
あなたのお客さんに、
その想いを、分かりやすく、
確実に伝えるための
構成作り。

それは、決して、
AIに任せることは
できません。

だからこそ、
「動画の構成」の作り方は、
きちんと学んで身につける
必要があるんです。

■AIを仕切る「ディレクター」マインドを持って!

結局のところ、
動画のコンセプトや
構成の流れを作り、
AIに指示するのは、人間です。

カメラマンも要らない、
編集する人も要らない、
でも、最初の指示をする人は、
絶対に、必要です。

私が、
「ビデオグラファー」でもなく
「動画クリエイター」でもなく、

敢えて
「映像ディレクター」という
肩書きにこだわる理由は、
ここにあるんです。

ディレクター、
つまり、監督。

どのようなコンセプトで、
どのように話の流れを作り、
そのイメージを、
どう具現化するのか。

流れを方向付ける
「ディレクション」が、
動画制作の
一番大事な、キモの部分だと
考えているからなんですね。

そして、ぜひ、
あなたにも、
この「ディレクターマインド」を
持っていただきたいんです。

カッコよくテロップを入れることも、
キラキラッと効果をつけることも、
もちろん、魅力的な動画作りには
とっても大事です。

しかし、その大前提となる
「構成」が、
動画制作と動画活用には、
何より、大事なことです。

動画だけでなく、
あなた自身のお仕事、
そして、あなたの人生にも、

進むべき方向を仕切る
「ディレクターマインド」は
きっと、必要なはず。

AIがどんなに発達しても、
絶対に無くならない、
必ず必要になるスキルを、

今年、2023年には、
ぜひ、あなたに
身につけていただきたいと
思います。

ではでは、2023年も、
どうぞよろしくお願いいたします!

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