こんにちは!
個人事業主/
映像ディレクターの佐藤安南です。
まだ5月というのに、
もう西日本のほうでは
梅雨に入ったところが
多いようですね~。
東京も、今日は朝から曇り空。
昨日もぐずついた天気で、
テンションが上がりませんねえ。
昨日、久しぶりに
番組のスタジオ収録へ行ったのですが、
VTRからスタジオへ
カメラを切り替えるとき、
「あとスタジオまで30秒!」とか
カウントをするんですけど、
ボーッと取材VTRの内容に
見入ってしまい、
フロアディレクターからインカムで
「安南さん、あと何秒ですか?」と聞かれ、
ハッと気づいたら、
あと10秒切ってました(>_<)
いくら低気圧のせいとはいえ、
ボンヤリし過ぎました(>_<)
まあ、収録は無事に終わりましたので
ホッとしました^^
ではでは
本日のお題にまいりましょう。
【オンライン会議に「没入型」背景が増えている理由とは?】
先月、とうとうzoomが
新しい機能を発表しましたね。
それが「没入型ビュー」(immersive view)と言われるもの。
https://blog.zoom.us/ja/ucaas-
今までは、無機質な四角い枠で
参加者の顔が囲まれていただけでしたが、
この「没入型ビュー」(イマーシブビュー)を使うと、
講座の参加者全員が、
講義室に座っているように配置されたり、
あたかも「最後の晩餐」のように、
テーブルに横一列に並んでみたり、
展覧会の絵の作品のように
額縁の中に収まったりするんです。
この「没入型」と言われる機能、
実は、Microsoftの「teams」では、
zoomに先行して、実装されていました。
でもやはり、zoomで使えるようになると、
ニュースになりますよね。
さて、この「イマーシブ」という言葉、
最近、ゲームや教育の場面で
かなりホットな話題となっています。
VRとかARとか、
聞いたことがありませんか?
そう、ITを使った
「仮想現実」空間を作る
技術のことですよね。
この技術開発と活用方法の中で、
より、利用者がその世界に「没入」できるために
どんな方法があるのか、
多くの研究者や企業が、
開発にしのぎを削っているわけです。
そうした流れが、
zoomやteamsなどにも
来ているというわけですね。
で、本題です。
この「没入型」の見え方が、
なぜ、zoomなどのオンラインで
増えているのか?
それは、
「バーチャルとリアルの境目を埋めるため」
です。
いやいや、そんなこと言ったって、
しょせん、合成の背景でしょ!
ええ、私自身も、
心の半分くらいは、
うっすらそう思ってるんですが(笑)
でも、見え方が違うということのインパクトは
私たちが思っている以上に
大きなモノです。
特に、10人以上の参加者がいる
講義形式のオンラインセミナーや授業。
こうした、大人数の講義では、
顔も見せない、声も出さない、
いわゆる「ステルス参加」(笑)する人が
結構、多いンですよね。
講師は一生懸命話をしているのに、
参加する人は、名前が示されただけの
真っ黒な画面…
テンション下がりますよね…。
そしてこれ、実は、
受講している人の学びや集中力も
下げてしまうんですね。
顔を出さずに講座を聴いていると
緊張感が失われるため、
講座の内容を、集中して聞けなくなります。
声はオフにしても、
顔は見せていたほうが、
講師にとっても、受講者にとっても、
集中力が続き、
内容に対する理解も高まるんです。
同時に、受講者の表情が見えて、
うなずいたり笑ったりするリアクションが
しっかり見えると、
より、内容への理解が深まるんですね。
つまり、
「見られている緊張感」
「同じ場を共有している一体感」
「共感しているリアクション」
これが、
オンラインの講座やセミナーを
より充実したものにするための
大事なポイントなんです。
そして、これらの
「緊張感」「一体感」「リアクション」を
より視覚的に分かりやすくするしかけが
「没入型ビュー」なのですね。
考えてみてください。
たとえ、作り物の背景であっても、
参加者が同じ映像を共有するだけで、
より、一体感や楽しさ、
ワクワク感が高まりますよね。
同じ背景を「共有」する…
つまり、一緒の世界を味わう、ということです。
今までのリアルなセミナーでは、
この「世界観を届けて共有させる」のは、
講師の側の表現力に委ねられていました。
でもそれが、
デジタル技術によって、
より簡単に作れるようになってきたのですね。
いい時代になりました…。
ただし!
「面白いからやってみよー」というだけでは
没入型ビューの良さを
引き出すことはできません。
また、その前に、
講師自身が、
しっかり世界観を作り込み、
表現力を磨いて、
届ける必要があります。
デジタル技術の力をしっかり活かすのも、
やはり、根本は、
表現力、話の構成、巻き込み力、世界観の表現など
講師の「伝え方」次第なんですよね~。
これから、ますます、
「没入型」の技術は広がっていくと思います。
新しい技術を楽しみつつ、
技術に踊らされることのない、
ホンモノの「骨太の表現力」を
身につけていきたいですね。
それが、結果的には、
あなたの印象をアップし、
多くのファンを獲得することに
つながりますよ。
ではでは、また!