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傷んだ魚じゃ、寿司は作れない!

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約6分
傷んだ魚じゃ、寿司は作れない!

こんばんは!
動画で応援するPersonaliTV、映像ディレクターの佐藤安南です。

いやもう、一か月ぶりくらいのご無沙汰ですm(_ _)m

前回のブログ配信は、3/11でしたね。
まだ桜も咲いていない頃でしたが、
今はもう、東京のソメイヨシノは、すっかり葉桜に…

本当にご無沙汰してしまい、スミマセン!!!

実は、3月に、大きな仕事を3つ抱えてまして。

その内の一つが、予想を遥かに超える大変さで。

「今年は絶対に徹夜しない!」と固く心に誓っていたのに‥

やっちまいました(>_<)

3月下旬の2週間で、合計睡眠時間30時間ちょっと。
終盤は、ほぼ3日間の徹夜。
死ぬかと思いました…

そんなわけで、この3週間あまり、
文字通り、寝る間もないほど、仕事にかかりきりでしたので、

メルマガはおろか、
SNSともほぼ無縁の生活を送っておりました….

ではでは、1か月ぶりのブログ、
今日のお題にまいりましょう。

【傷んだ魚じゃ、寿司は作れない!】です。
寿司職人が寿司を皿に乗せる手元のアップ

■「プロだから何とかしてくれる」のは本当か

ええっと、
動画のメルマガで、何故に、寿司の話???

はい、もちろん、これは、たとえ話ですよ^^

今回お伝えしたいのは、
「撮影」と「編集」に関わる、とーっても大事な話です。

…というか、
私が仕事を通じて、痛感したことなんですけどね。

冒頭で、この3週間、
寝る間も無く大変だった…とお伝えしましたが、

その、大変だった理由の一つが、
「素材の質」なんです。

つまりですね、
あちゃー(汗)っていう撮影素材をですね、

お相手からは、
「いい感じに編集してください〜♪」と
言われちゃうワケですよ。

「プロだから何とかしてくれるだろう」
「プロならうまく編集できるだろう」
「プロならミスをキレイに無くしてくれるだろう」

まあ、そんな風に思っていらっしゃるのかもしれません。
私の技術を信頼してくださっていることでもあるので、
ありがたいと言えば、ありがたいことなんですけどね。

しかしですね…

アカンものは、アカンのです。

プロであっても、
いや、プロだからこそ、
出来ないことが、あるんですよね。

■傷んだ魚では、寿司は握れない

もう、お分かりですね。
タイトルの意味が。

どんなに腕のいい寿司職人であっても、

鮮度の落ちた、傷んだ魚では、
寿司は握れないんです。

動画も、同じです。

三脚を使わなかったので、
画面がガクガク揺れている撮影素材を、

ぴたーっと動かない動画にすることは、不可能です。

ほどんど聞こえないほど小さい声や、
収録レベルが大きすぎて、不愉快に大きすぎる音を、

雑音のまったくない、
耳に心地よいクリアな音にすることは、できません。

設定を間違えて画質が粗くなった素材は、

どんなにAIで加工しても、
キレイな画質には、決して戻りません。

いや、実は、
何とかならないかと思って、
実際にやってみたんですよ。

多少の手ぶれを軽減する
「ワープスタビライザー」という編集効果とか、

様々な「ノイズ除去」の音響効果とか、

AIを使った
「ビデオエンハンサー」という
画質向上ソフトを使ってみたりとか。

しかし、それでも、
ダメなものは、ダメなんです(>_<)

編集加工による修復にも、やはり、限度があるんですね。

ずーっとグラグラ揺れている動画素材に「手ぶれ補正」の加工をしても、
ただ、ゆーっくりと、ユラユラする動画になるだけ。

ささやき声を大きくすれば、
周囲の雑音まで大きくなりますし、

大きすぎて音が「割れて」いるものは
もう、直すことはできません。

あまりにも画面が粗すぎる動画は、
AIで修復すると、勝手に合成がかかるので、
顔がムンクの叫びみたいに、歪んじゃったりします。

元の素材がちゃんと撮影できていないと、
どんなプロでも、完全な修復は不可能なんです。

いや、プロだからこそ、
下手な修復をして、余計に変な状態になることは
避けたいんですよね…。

■撮影は簡単で、編集は難しい?

どうしてこういうことが、起きてしまうんでしょうか?

おそらく、それって、
多くの方々の中にある、一つの誤解から生じていると思うんです。

それは…

  • 撮影は簡単だから誰でもできる
  • 編集は面倒で難しいからプロに頼もう

結構、こんな風に考えている方が
いらっしゃるようなんですよねえ。

でも、ハッキリいって、それは間違いです。

むしろ、逆のほうが、楽かもしれないんですよ。

プロのカメラマンが
構成に沿って、分かりやすく撮影した素材なら、

面倒な加工や、難しい編集をしなくても、

ただ素材を並べるだけで、
キレイな動画が、あっという間にできちゃいます。

新鮮な魚なら、
何もしなくても美味いのと、同じですよね。

どうしてこういう誤解が、生じてしまうのでしょう?

■編集は、魔法ではありません!

それは、おそらく、
多くの人が、
「編集で何とかなる」と勘違いしているから。

うまく撮れなかったところも、
間違ってしまった部分も、
映っちゃいけない場所も、

編集すれば、
キレイに修復して整えてくれる、
そう、誤解しているんですよね。

改めて、
声を大にして、
私は言いたい。

編集は、
魔法では、
ありません!!!

もちろん、
様々なミスや不具合を修復する機能が、
編集ソフトにはついていますよ。

でもそれは、あくまでも、2次的なもの。

編集とは、
以前からお伝えしているように、

構成に沿って、
話の流れが伝わるように、
分かりやすく内容を整えて
並べること。

もともとアカンものを
何事も無かったかのように、
キレイに戻してくれる作業ではないんです。

■撮影・編集・構成は、三位一体!

撮影は、
編集のことを考えて行う必要があります。

ただ、カメラを振り回せばいいってもんじゃ、ありません。

どこからどう撮ればいいのか、
声はしっかり録れているか、
画質は最適なのか、

仕上がりのことを考えて、撮影することが大事です。

そして、撮影と編集の大元になるのが、
構成=台本です。

何をどう伝えるのかという設計図がなければ、
必要な素材は集まりません。

レシピもないのに、いきなり材料だけ集められても、
料理ができないのと同じですよね。

もしあなたが、
私のようなプロに動画制作を依頼したいと思うなら…

ぜひ、構成の段階から、相談してください。

「撮影はこっちでできるから」と、安易に、思わないでください!

構成・撮影・編集と、
トータルで相談してくださるほうが、
確実に動画の質は上がりますし、
結果的には、はるかに、お得になります。

傷んだ魚では、寿司は握れないんです。

もしあなたが、
ご自身ですべて手がけたいと思うなら…

構成の段階から相談に乗ってくれるプロを、
探してください。

あなた自身で作るなら、
仕上がりは、プロと同じでなくても、いいんです。

でも、
ちゃんとした手順を知っていたほうが、
仕上がりは、格段によくなります。

料理も動画も、
レシピと素材と調理法、
この3つが揃ってはじめて、美味しくなります。

撮影を、簡単に考えないでください。
編集を、魔法だと思わないでください。
構成を、おそろかにしないでください。

3日間徹夜した、私からの、お願いです…

ではでは、また!

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