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カメラワークの基礎:対象が変わるとアングルの意味も変わる!

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カメラワークの基礎:対象が変わるとアングルの意味も変わる!

​こんばんは!
個人事業主/起業家の皆さんを
動画で応援するPersonaliTV、
映像ディレクターの佐藤安南です。
佐藤安南新プロフィール写真_緑のツタで覆われた壁を背景にビデオカメラを抱えて微笑む佐藤安南


今日の東京は、
朝から昼過ぎまで、
台風のような激しい風が
吹いていました。


お住まいの地域はいかがでしたか?


午前中に、
ちょっと用事があって
外出したのですが、


店先の看板やら
路地の脇にある植木鉢やらが
倒れていて大変でしたね〜。


そして、
激しい風の音!!!


こんなときに
外でロケがあったら
風の音で声が録りづらいなあ〜と
思ってしまいましたよ。


あ、風が強いときは、
必ず、マイクに、
スポンジやモフモフの帽子
(風防・ウインドジャマー)を
つけてくださいね。


もし無ければ、
ティッシュペーパーや
ハンカチをかぶせるだけでも
応急処置にはなります。


完全に風の音を
無くすことは出来ませんが、
かなり、聞きやすく
録音できるはずですよ。


午後からは、ウソのように
青空が広がりました。


明日からは、
清々しい晴天が
期待できそうですね。
お花見日和、撮影日和ですよ〜!!!


ではでは、
さっそく今日のお題にまいりましょう。


【カメラワークの基礎:対象が変わるとアングルの意味も変わる!】です。
3人の子どもをスマホの縦画面で映している様子、そのスマホの画面


2月2日まで、連続でお届けしていた
「カメラワークの基礎」、その続きです。
(前回までのバックナンバーはこちらからどうぞ↓)
https://04auto.biz/brd/BackNumber.htm?acc=personalitv&bid=3


「カメラアングル」のお話としては
3回目になりますよ。


2月2日のメルマガでは、
大人の女性を被写体に、
「撮る角度で意味合いが変わる」という
お話をしました。


今回は、
被写体が子どもや動物になると、
さらに、意味が変わってくるという
お話をしますね。



■しつこいですが…「カメラアングル」の復習ですよ

「カメラアングル」、覚えてますか?


改めて、
復習しておきましょうね。


「アングル」とは、
カメラの「角度」、
傾きのことでしたね。


・ハイアングル(俯瞰)

・水平アングル

・ローアングル(あおり)


おおまかに分けると、
3種類のアングル(角度)が
あります。


こういうことでしたよね。

https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/01/aae52f24ff50737ed00c990ba38b4832.png
カメラアングルの図


で、
それぞれのアングルには
意味があるということも
お伝えしていました。


・水平アングル=対等

・ハイアングル(俯瞰)=客観性、俯瞰で見る

・ローアングル(あおり)=威圧感、高さの強調


ここまでが、
「カメラアングル」の
おさらいです。


で、前回は、
人物を対象にすると、
さらに意味合いが広がるという
お話をしたのですが…


今回は、
「子ども・動物(ペット)」を
被写体にしたときに、


カメラのアングルによって
意味がどう変わってくるのか
深掘りしていきますよ。



■子どもや動物は「弱くて守るべき存在」

まずは、
「大人の人間」という被写体と、
「子ども・動物(ペット)」という被写体が
どのように違うのか、
考えてみましょう。


あくまでも、
動画を見る人が
大人であるという前提で
お話を進めますね。


大人を被写体としている場合は、
見る側は、基本的には、
映っている人と対等な気持ちで
動画や写真を、見ています。


ですから、
大人を撮影する基本アングルは
対等であることを示す
「水平」なんですよね。


ところが…


子ども・ペットは、
大人から見れば、
小さく、弱くて、
守るべき存在です。


ですから、
大人の普段の視点から
子ども・ペットを見たときは、
「見下ろす」形になります。


見下ろす…
つまり「俯瞰」の角度で、


私たち大人は、
いつも子どもやペットを
見下ろしていることに
なるんですね。


別の言い方をすると、
「見下ろしている」相手は、
「可愛くて弱くて守るべき存在」だと
言うことになります。


「普段の大人の視点」が、
大人を対象にした場合と、
子ども・ペットを対象にした場合は
すでに違っているんですね。


それをふまえて、
アングルの違いによる
意味合いの変化を、
見ていきましょう。



■子どもの俯瞰は、客観的な情景描写

私たち大人が見る子どもの姿は、
いつも「見下ろす」存在ですよね。


ですので、
「子どもが集まっている」という
客観的な情景描写は、
「見下ろす」=俯瞰アングルで
表すことになります。

例えば、こんな感じです。

https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/163ce7b5e76c32c95a4f034a19164e3b.png
俯瞰アングル_子どもを見下ろす_子どものグループショット


ただ、大人にとって子どもは、
若々しい芽のような
存在でもありますよね。


ですので、俯瞰のアングルで、
「これから伸びていく」イメージを
表すこともありますよ。
https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/8807961ac04fab148e54a5699e5af4fa.png
俯瞰アングル_子どもを見下ろす_芝生を背景に子どもがジャンプしている



■愛くるしさ倍増!ペットの俯瞰

一方、ペットを俯瞰で撮ると、
可愛らしさが増しますよ。


例えば、こんな感じです。

https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/d4bb9e75526a325e8c2a22d324d22584.png
俯瞰アングル_子猫が見上げている


切なく見上げている瞳が
「ボクを連れて行ってニャ〜」と
言っているようですよね!


「見下ろす」という角度が、
守ってあげたいという気持ちを
表すことになるんですね。



■水平アングルは、子ども・ペットの気持ちに寄り添う角度

一方、水平アングルは、
「相手と対等になる」という
視点からの撮影です。


ですから、
子どもやペットの気持ちに
寄り添っていくという姿勢を
鮮明に表す映像に
なるんですよね。


子どもの場合は、
まるで仲間になったような
イメージになりますし、
https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/0d829e54976a80972c4cfd8032c29b1e.png
水平アングル_子どものグループショット


猫の場合は、
その気持ちを代弁しているような
雰囲気の映像になりますよね。
https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/f4f18a306aa08bc4e68e8d447cee8244.png
水平アングル_子猫が歩いている


さらに、ペット・動物の場合は、
単なる「種類の紹介」という
映像にもなります。


図鑑などでは、
たいてい水平アングルで
撮影されていますよね。
https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/77ad50123c01efdc0df4471c56a0caf2.png
水平アングル_猫が座っている



■子ども・ペットの場合、「あおり」は特別な意味を持つ!

では、子ども・ペットを
「あおり」で撮影してみると、
どうなるでしょうか?


例えば、子どもの場合。
https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/2892fd237c9e6fce456f1a7cfbe8b0d2.png
あおりアングル_子どもの1ショット_青空を背景に子どもが高くジャンプ


そもそも、
大人が子どもよりも
下の視点にくることなんて、
滅多に、ありません。


ですから、
「子どもを仰ぎ見て撮影する」のは、


それ自体、
特別な意味を持たせることに
なるんですよね。


子どもより下の位置に来ることで、
子ども自身の未来への希望や
可能性を代弁する映像に
なるんです。


一方、
ペットを「あおり」で
撮影すると、
どうなるでしょう?
https://personalitv.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/232974a5ea57f4a17aa90aa63ad23d43.png
あおりアングル_猫が家具に載って見下ろしている


やや、
これはちょっとコワイ!


そもそも、
ペットから見下ろされる視点って
日常では、あまりないと
思いますし、


動物から見下ろされるというのは、
「これから攻撃するよ」という
合図でもありますからね〜。


まあ、子猫が木に登って
下りられないよ〜というときは
別ですが(笑)


ペット・動物を
「あおり」で撮影するのは、


動物の集団の中で、
「下位になる」ということ。


ですから、
より、動物の野性味を
感じさせる映像に
なるんですよね。



■被写体が変わると、アングルの意味も変わる!

お仕事以外で
動画や写真の撮影をなさるときが
たくさん、あると思います。


もちろん、
何度も繰り返し
お伝えしているように、


カメラの位置とアングルの基本は


目高ポジション&水平アングル


これが、大原則です。


ですが、
被写体によって、
角度=アングルが表す意味は
大きく変わってきます。


・自分の視点で、子どもの情景を客観的に描写したい

・ペットを、より可愛らしく撮影したい


そういうときは、
やや俯瞰のアングルで。


・より子どもの気持ちに寄り添いたい

・ペットの日常をペットの気持ちで撮りたい


こういうときは、
カメラの位置をググッと下げて
(ローポジション)、


子どもやペットの目線に合わせて
撮りましょう。


アングルの意味を知ると、
より、生き生きとした
お子さんやペットの動画が
撮影できるようになりますよ!


ではでは、また!!!

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